・腰痛でお悩みの方
・左右どちらか、または特定の場所だけに痛みが出る方
・何をしても改善しない方
腰痛で悩んでいる方は日本に3000万人近くもいると言われています。
私のようなトレーナーは、運動やストレッチで腰痛などの不調改善のサポートをさせていただいていますが、
実はそれでも治すことができないものもあるんです。
その一つが、「内臓」が原因で起きてしまう腰痛。実は内臓が疲れていたり病気があったりすることも腰痛の原因になります。
では早速解説していきましょう。
このコラムの目次
1内臓疲労・病気が腰痛の原因になる理由
そもそも内臓が疲れるって何?と思われる方も多いはず。
まずはその疑問となぜ内臓疲労や病気があることで腰痛になってしまうのかについて説明していきます。
1−1【原因その1】内臓疲労ってどういうこと?
内臓疲労ってどんな状態なの?という疑問を例を挙げて説明していきたいと思います。
分かりやすいのは肝臓・腎臓・胃などの、消化やデトックスに関わる内臓。
飲み会などで暴飲暴食が続くことなどが原因で、これらの内臓はキャパオーバーになり、正常な働きをしなくなるのです。
また食べたあとすぐに寝ることも本来内臓が休めるはずの時間まで働させることになります。
内臓が無理な働きをしていたり、休むことなく活動しているということは、
その周りにある筋肉も使われているということ。これが内臓疲労が原因で腰痛が起きてしまう理由なんです。
このような内臓が働きすぎていることが原因ですから、食事の量・質・時間に気をつけて内臓を休ませることを第一に考えましょう。
この例だとタンパク質を取りすぎないようにし、消化に良いものを寝る3〜4時間前には食べ終わるようにすると
十分に内臓が休まると思います。
この内臓疲労が原因の腰痛は、内臓と同時に使われてしまっていたまわりの筋肉をほぐしたり血流を良くすることも
改善の手助け程度にはなるでしょう。
1−2【原因その2】病気の可能性も考える
内臓疲労と同じように、内臓になんらかの病気がある場合にも腰痛は起きます。
この場合は何もしなくても痛みがあり、マッサージやストレッチなど何をしても改善は見込めません。
何をしても改善されない場合は早めに病院で診てもらうようにしましょう。
この後に各内臓の働きをずらーっと紹介しているのですが、別に覚える必要はありません。
ここで感じていただきたいのは、もしこれらの内臓が働かなくなったらということを考えると恐ろしいということ。
好きなものが食べられなくなるだけでは済まず、病気にかかりやすくなってもちろん命に関わります。
私たちの体はその可能性や初期段階を、腰痛という形で教えてくれているのです。
2腰痛の場所をチェックして内臓疲労・内臓疾患の可能性を探る!
腰痛が左右どちらに出ているかによって、どの内臓が関係しているのかが違ってきます。
左右でどんな内臓があるのかその働きとともにみていきましょう。
2−1右側だけに出る腰痛の場合
右側だけに腰痛があるのは、肝臓・腎臓(腎臓は左右両方にあります)・十二指腸・胆のうなどが疲労している、
もしくはなんらかの疾患が原因かもしれません。まずはこれらの内臓の働きを見ていきましょう。
肝臓(かんぞう)
肝臓では、胃や腸で消化・分解されたものをさらに利用しやすい形に変えて、貯蔵する働きをしています。
また、体に害があるものが入ってきた時の解毒作用や、タンパク質を分解しやすくする胆汁を作る働きも担います。
腎臓(じんぞう)
腎臓は他の内臓と違い、左右に1つずつあります。腎臓の働きは主に血液のろ過が行われ、
老廃物を尿として排出させるというものです。また、血圧の調整なども腎臓で行われています。
十二指腸(じゅうにしちょう)
十二指腸は胃と小腸の間にある30センチほどの腸の一部です。胃で消化の第一段階をおえたものが運ばれ、
他の内臓で作られた消化液(肝臓で作られた胆汁や後から出てくる膵液)もここで合わさって、さらに体に吸収されやすくしていきます。
胆のう(たんのう)
胆のうは肝臓で作られた胆汁を一時的に貯蔵する内臓です。胆のうで貯蔵されると
胆汁はさらに濃くなった状態で十二指腸に運ばれます。
2−2左側だけにに出る腰痛の場合
左側だけに腰痛あるのは、胃・腎臓・膵臓・脾臓などが疲労している、またはなんらかの疾患が原因かもしれません。
こちらもまずはこれらの内臓の働きを見ていきます。
胃
口から入ってきたものが食道を通ってまず最初にたどり着くのが胃です。
ここでは消化の第一段階が行われ、ぜん動運動という消化されたものを送り出す動きをして、十二指腸に運びます。
膵臓(すいぞう)
膵臓は胃の裏側にある内臓です。主な働きは、膵液という消化液を作って、消化の手助けをすること。
それからインスリンという血糖値をコントロールするためのホルモンを分泌する働きもします。
脾臓(ひぞう)
脾臓は左の脇腹あたりにある小さな内臓です。ここでは血液中の古くなった赤血球を壊して取り除くということが行われています。
また、血小板(出血したときにカサブタをつくる役割)の貯蔵や、リンパ球(ウィルスやがん細胞から守る)を作る働きもあって、
小さい内蔵ではありますが重要な器官です。
2−3内臓が原因の腰痛…どんな痛み?
内臓が原因で起きる腰痛は、右側は大丈夫だけど左側だけ痛いというように、「片側だけに出るのが特徴」です。
それに比べて筋肉自体に原因がある慢性腰痛の多くは、腰全体に不調を感じることが多く、一部だけ痛いということはあまりありません。
また、じっとしている時など何をしててもどんな姿勢でも痛みが出るという腰痛も内臓が原因で起きている可能性が高いと言えます。
もしあなたが今感じている腰痛が片側だけが痛くて何をしても治らないようなものなら、その原因は内臓にあるかもしれません。
このような場合は早めに病院で医師に相談をすることをおすすめします。
自分の腰痛が何が原因か分からないという方は、次の病院を受診する目安をぜひ参考にしてみてください。
3自分で治せない腰痛もある!病院を受診する目安
なかなか自分で判断するのが難しいところではありますが、痛みの種類や範囲を観察するのが良いと思います。
・何もしていなくても痛い
・特定の場所だけが痛い
・しびれやマヒしている感覚がある
といったような場合です。
これらは内臓疲労・病気か、神経系が原因である可能性があります。
このような場合は、マッサージやストレッチで悪化してしまったり、放置することで病気を進行させてしまうことも。
診察を受けて何もなかったとしてもそれが安心材料になりますので、
上記が当てはまる方は、一度病院に行くことをおすすめします。
【治らない腰痛】腰痛の原因は内臓にある?まとめ
内臓に腰痛の原因があるなんて意外ですよね!痛みというのは体に何かしらの異常があるというサインです。
今ある腰痛も、もしかしたら内臓が疲れてしまっていたり、病気になってしまっていることを教えてくれているのかもしれません。
たかが腰痛だからと甘く見るのではなく、自分の体とぜひ向き合って原因を突き止めてみてください。
前章であげた4つのポイントに当てはまるようでしたら、早めに病院で診てもらうことがおすすめです。
この記事を書いたコーチ
この記事を書いたコーチがいる施設
この記事を読んだ方にオススメの記事